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◆7月19日に行った関電との話し合い記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
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  1. 7月12日に大津地裁は、貴社の高浜原発3・4号機運転差止仮処分の異議申し立てを却下しました。「新規制基準が、福島原発事故の原因究明が道半ばの状態で検討されたものであること」「周辺の活断層との連動について余裕のあるものとは言えないこと」などが却下決定の理由として示されました。これらの理由についての貴社の見解をお聞かせください。法の裁きに従って、再稼動を断念し、廃炉にする考えはありませんか。
  2. 規制委員会は運転開始から40年を超えた高浜原発1・2号機の運転延長を例外として認可しました。また貴社は、美浜3号機についても運転延長の審査を受けようとしています。老朽でなくても危険なのに、危険性がより高い老朽原発を動かす必要はどこにあるのでしょうか。安全性を優先していない姿勢ではないのでしょうか。
  3. 前回、使用済み核燃料について「規制庁で審査を受けた後に青森に行く」とのお答えでしたが、青森にある日本原燃の六ヶ所再処理工場は稼働していません。廃棄物を処理できる見通しはあるのですか。
  4. 質問2及び3について6月21日に再質問させていただきました(別紙)。これについてお答えをいただいておりません。この場でのお答えをお願いします。
  5. 高浜原発が動かせないから値下げはしないと表明されていますが、原発は本当に安いのですか。原発は重大事故が起きれば甚大な被害が生じます。福島原発事故では被害総額は11兆円を超えたと言われています。たとえ重大事故が起らないとしても、発生する核廃棄物の後処理に莫大な費用が要します。もう一度お聞きしたいのですが、何を指して「原発は安価」とされているのですか。
  6. 前回、原発について「安定とは言っていない。ベースロード電源」だと答えられました。「ベースロード電源」とはど ういう意味で使い、原発をなぜ「ベースロード電源」と位置付けているのですか。

以上

【別紙】

  • A)前回の話し合いでの「使用済核燃料は青森へ」とのことに関連して、いくつかの具体的質問をさせていただきます。
    • 1)貴社の原発の生み出した使用済核燃料の発生量と貯蔵量と移動量(青森などへの)の実状を、燃料集合体数と重量でお教えください。
    • 2)貯蔵中の使用済燃料の現状について、各原発ごとに貯蔵プールの容量と残存余力についてお教えください。
    • 3)青森の再処理工場に移送ということですが、過去にどれだけの実績があるのか、また今後の見通しについてお教えください。
    • 4)高レベルの廃放射性物質について、その最終処分の技術概要とその実績、そして今後の見通しについてお教えください。また、最終処分場はどこに決まったのでしょうか。
  • B)高浜原発1、2号炉の再稼動に進まれるようですが、40年後の老朽原発は技術的に危険であることは広く心配されるところです。普通の機械類でも材料の劣化ゆえに継続利用はされていません。原発はそれ以上の過酷な条件(高放射能、高温、高圧)で運転されるだけに、いっそう金属材料的に厳しいものです。
    技術担当の社員の説明をお聞きできる機会を開いていただければうれしく思います。ご配慮いただけるでしょうか。

以上文書によるご回答をよろしくお願いいたします。
2016年6月21日
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話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
A(1.大津地裁判決について)大津地裁の判決は承服できない個所があり、大阪高裁に控訴した。特段廃炉は決めていない。

Q 理由は何か。
A 裁判所は当社が説明しているのに説明していないような書きぶりだ。事実誤認だ。
Q 具体的にはどういうことか。
A 一例だが、使用済み燃料プールの耐震性を基準より高くしているのにそれを認めないなど、分かりやすいところで誤認がある。技術的なことで当社が説明しているのに説明していないとしているところもある。

Q 関電の主張を認めていないということですね。
A そうです。
A(2.老朽原発について)老朽だから動かすなというが、メンテナンスをしていなければそう言えるが、かなりのものを順次取り替えている。取りかえられないものもあるので、安全性を説明しないとダメと言われている。

Q 取りかえられないもので重要なものがある。蒸気発生器はどうか。
A 蒸気発生器は替えている。美浜は取りかえた。

Q 高浜は?
A 取り替えたと思う。

Q 脆性破壊温度は?
A 金属に中性子が当たると柔軟性が失われる。起動・停止を繰り返すことによって急激な温度変化が起きるが、そういったことも何回繰り返すかを想定して試験している。

Q どの程度もろくなるのか。
A テストピースで調べている。

Q 本当に安全なのか、規制庁はでたらめだ。
A それは規制庁に言ってもらいたい。

Q 事故が起きると想定外と言われる。
A 200回の温度変化を想定している。

Q 脆性破壊温度は低く設定しなければならない。
A 温度は調べておく。中性子の照射量とも関係している。実際より過酷な状況を作りテストしている。

Q 抽象的説明で理解しがたい。
A 規制庁の資料を見てもらいたい。公表されている。

Q 圧力、温度、放射線、同時に起こったらどうなるか。テストピースは圧力容器とは異なる。放射線テストの結果を知りたい。圧力、温度加えた複合的原因でのテストピースの結果を示してほしい。
A 今後自治体などに説明させていただくので、その中で説明していく。公の場で説明する。

Q テストピースで実験していると言うが、複合的なことなどはテストしようがない。すべてを交換することは無理だ。
Q 湯沸かし器は10年でよく持つたと言うが、原発ははるかに温度が高い。
A 比べるべきものではない。

Q 配管はどれだけ取り替えたのか。どの部分を、どの位交換しているのか。労働者の放射線被ばくがあるので、社員が直接交換しているはずだが。
A 40年でNGという頭があるみたいだが、50年の物もある。

Q 40年前に作ったものの技術がどうして安全なのか。
A もともと寿命は決められていなかった。アメリカなど、先に長い運転をしているところから学んでいる。

Q 美浜原発を作った人の話を聞いたが、その人が運転をやめてほしいと言っていた。
A そういったご意見は、データで発表すればいいのではないか。

Q 福島原発のマークⅠ、BWRがアメリカでもいい加減と言われて事故になった。どういうことを学んだのか。
A 報告書でさまざま学んでいる。

Q 学んでいなかったから福島事故が起きたと言われている。
A 東電より悪く見られているのは、不徳の致すところだ。

Q(3使用済み燃料について)青森に行くからというのでは納得できない。青森が動いている実績があるか。
A あります!いま18年竣工の予定だ。

Q 再稼動は危険を増やすことではないか。福井のプールにためておくということか。
A プールには容量制限があるのでいっぱいになったら運転しない。

Q 原発を怖いと思わないのか。
A 怖がらない部分とそうでない部分がある。

Q 京都府防災課のトップに、関電の人が福島のような過酷事故は起きないと言ったそうだ。
A そもそもそういう基準になっている。対策をしている。

Q 安全対策はできているという根拠は。住民は逃げられない。
A 訓練を重ねている。

関電側;時間が来たので。

説明にならない説明を繰り返している。聞き飽きた感もあるがまだまだ続けていくつもり。

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