月別アーカイブ: 2018年2月

◆1月30日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
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  1. 大飯原発3号機、4号機について、神戸製鋼のデータ改ざんにより再稼動を遅らすとのことですが、神戸製鋼の製品をどこに使っているのですか。どのような調査をしているのですか。再稼動はいつを予定されていますか。なぜ再稼動を急ぐのかご説明ください。福井地裁で2014年5月に運転差し止めを命じる判決が出ていますが、その事をどう評価されますか。
  2. 神戸製鋼の製品は高浜原発3号機、4号機にも使われているとのことですが、きちんと調査はしましたか。外部の第三者機関による調査をされていますか。稼働させたまま調査している事に不安を感じますが、安全性はどうやって確認できているのですか。
  3. 大飯1、2号機の廃炉が決定されました。大変喜ばしいことと評価します。廃炉の理由は安全対策費がかかるという理由ですが、その費用はどのぐらいと見積もられたのでしょうか。廃炉費用はどのぐらいかかりますか。廃炉費用を電力料金に上乗せするということも聞きますが、廃炉費用さえきちんと計算しないままで、どうして原発建設・運転を進めて来たのか、その事に道義的責任はないとお考えでしょうか。
  4. 使用済み核燃料の処理についての、技術的、経費的なめどは立っているのですか。また、中間貯蔵施設を福井県外に作るということで、候補地を2018年に示すとのことですが、具体案があるのですか。
  5. >電力自由化によって、貴社から他社へ切り替えた消費者は、12月末で120万軒に上るとのことです。顧客離れに歯止めをかけるために原発を動かし、値下げをするそうですが、命の安全よりお金を優先する経営姿勢と見えます。消費者は原発に依存しない電力会社を望んでいることをもっと真摯に考えていただけないでしょうか。

以 上
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話し合いの内容
(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)

A(質問1について)高浜3、4号機と大飯3、4号機について、神戸製鋼工場に立ち入り調査を進めている 。安全上重要な部位、原子炉圧力容器、一次系配管に神鋼製の納入があったが、不適切な行為に関わる部品は使われていなかった。

Q 不安が残る。信頼が失われている。どんな調査をしたのか。
A 建設当時の記録が残っているので、メーカーの記録を特定していき、溶接の記録も見に行ったところ神鋼の部品が出てきた。

Q それ以外は何処に使われているか。
A 燃料集合体には使われていなかった。安全対策工事に使われているか確認中だ。大飯3号は調査が完了し、大飯4号は調査中だ。高浜3号ももうすぐ完了する。

Q 高浜は動かしながら調査をしているのか。止めて調査をするのが常識ではないか。
A 弊社のスタンスとしては、安全上問題なく運転できているから安全であるということで止めないで調査している。

Q「運転できているから安全」とは詭弁ではないか。事故はどうやって起きるか考えると、対策をしているうちはまだいいが、気が付かないまま進んで起きるのが事故だ。素朴に不信感を持つ。技術論的に問題がある。

Q 残っている書類で、どうだったかという調査で、テストピースで調べるなどはしていないのではないか。調査そのものも不徹底だし不十分だ。
A できあがった設備をばらしては、なかなかできない。

Q 放射能汚染しているからだろう。技術的に力がある人が調べないといけないが、そういう人を配置できないだろう。
Q 運転できているから安全で大丈夫とは、希望的バイアスがかかっている。市民の思いとかけ離れている。
Q 福島の事故でも津波に対して6mで充分とやってきた。社内でも13mという意見があったという。大丈夫だろうということに問題あった。もう一歩慎重に考えてというのは心配し過ぎだろうか。
A おっしゃることはわかる。

Q 第3者機関の調査はしているのか。
A していない。第3者機関としては規制委員会がそれにあたる。大飯3,4号は使用前検査をしているので動かせない。非常に厳しくチェックしている。そういう意味では第3者機関の調査を受けている。

Q 神鋼製品が圧力容器に使われているが。
A(神鋼が)大きい会社だから使う。

Q 小さな破綻でも命取りになる。信用できない会社のものを使ったということも命取りだ。
Q 大飯3号だけが調査を完了したのか。
A そうだ。原子炉容器、一次系配管などはすべて完了した。

Q 質問3について聞きたい。前回廃炉ということは社内では出ていないと言っていたが、直後に廃炉が報じられた。
A 本当に社内では出ていなかった。

Q 安全対策に費用がかかると報じられていたが。
A 廃炉は安全対策費が高いからと報道されたが、それが理由ではない。技術的な問題だ。大飯1,2号機はアイスコンデンサ方式という国内唯一のプラントで、格納容器が小さい。安全対策で壁の補強が必要で、壁を補強すると容器内が狭くなり、緊急時に内部で作業が出来なくなるなど技術面の問題がある。新たな設備を設置することが必要になる。資金面ではなくあくまで技術面での問題があって廃炉になった。

Q 廃炉の費用はいくらか。
A 廃炉にしなかった場合については計算していない。廃炉にしたときは大飯1,2号機で総額1160億円だ。今見積もれる費用で、今後時間がかかるのでどうなるかわからない。

Q 廃炉の技術は確立していない。もっと費用は膨らむ。
A やるしかない。電気料金に入ってくるので、値上げするのかということだが、託送料で回収していく。

Q 関電は重荷をしょっている。原発が重い足かせになっている。手際よく廃炉にしてもらいたいが、電力料金に跳ね返ることも問題だ。
Q 原発から早く撤退してもらいたい。技術の問題というが結局費用の問題ではないか。社内内部でも議論してもらいたい。
Q 関電の安全対策費に8300億円かかっているが、大飯1,2号の廃炉費用を引き当てている。引き当てが過小ではないか。
A 総額フィックスではないので…。

Q 背景にコストの問題がある。原発を進めるのが重荷になっていることを社内でも疑問視する声があると聞いている。
A 廃炉はあくまで技術面でのことだ。

Q 20年運転して、どれだけ経済的メリットがあるのか計算しているのか。経営陣は無能としか思えない。
Q とにかく安全第一に。自暴自棄になっているのではないか。立ち止まって、姑息な託送料金などでなく、きっちり対応してもらいたい。なにしろ関電がシェアでは圧倒的なのだから。安定供給は社会的使命だから原発に頼らないでやってもらいたい。
(ここまでで時間切れ)

★「廃炉は安全対策費が理由ではなく技術面の理由」と、ちょっと苦しい説明。対応が穏やかな担当者だけに、いよいよ行き詰っているんじゃないかと勘繰ってしまう。質問4と5は時間切れで今回は返答を聞いていない。また次回という約束を交わして終了。

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