月別アーカイブ: 2018年4月

◆4月5日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
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1.大飯原発3号機を3月14日に再稼動させたことに、強く抗議します。安全は確保できているという根拠はどこにあるのですか。前回大飯原発、高浜原発について「安全上重要な部位、原子炉圧力容器、一次系配管に神鋼製の納入があったが、不適切な行為に関わる部品は使われていなかった」との回答でしたが、書類上の判断だけで安全性を確認できるのでしょうか。大飯原発4号機についても5月に再稼動予定との報道がありますが、再稼動の必要性をお答えください。

2.使用済み核燃料の処理についての、技術的、経費的なめどは立っているのですか。また、中間貯蔵施設を福井県外に作るということで、候補地を2018年に示すとのことですが、具体案はあるのですか。

3.大飯1、2号機の廃炉が決定されました。廃炉費用は現在の見積もりでは総額1160億円で、時間がかかればもっと費用がかかるとの見解でした。どの原子炉もいつかは必ず廃炉になります。廃炉費用さえきちんと計算できないまま、原発建設・運転を進めて来たことについて、道義的責任はないとお考えでしょうか。また廃炉費用は託送料金に上乗せするとのことですが、見通しのないまま原発を建設・運転し、廃炉にするという道すじで、膨れた費用を消費者の負担にすることは、企業としてあまりにも無責任ではないでしょうか。

4.日本原電東海第2原発について、再稼動・運転延長には立地自治体以外の5市町村の事前了解を必要とするという安全協定がむすばれました。貴社の原発に関しても京都府・滋賀県の市町村と同様の協定を結ぶ必要があると考えますが、どのような見解をお持ちでしょうか。

5.電力自由化によって、貴社から他社へ切り替えた消費者は、1月末で134万軒に上るとのことです。顧客離れに歯止めをかけるために原発を動かし、値下げをするそうですが、命の安全よりお金を優先する経営姿勢と見えます。消費者は原発に依存しない電力会社を望んでいるのです。このことについてどのような見解をお持ちでしょうか。

以 上
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話し合いの内容
(Q;こちら側の発言 A;関電の発言)

A(質問1について) 安全対策の基本「止める、冷やす、閉じ込める」を押さえ、運転員の教育、機器の点検などを十全にすることで安全を確保できると考えている。規制委員会の審査があり、地域協議会で説明して理解してもらっている。神鋼については(質問書では)書類上の判断としているが、10/24から11月いっぱいにかけて14回立ち入り調査をした。神鋼とグループ会社の調査をしている。書類だけではない。

Q 立ち入りで何を見ているのか。
A 部品の検査をしているところを見る。

Q 適正な検査をしているかどうかを見るのか。原発に使われているところの検査ではない。使われているところは検査できない。
A それは(使われている物についての検査は)書類上でしかないが…。

Q 玄海原発で配管から蒸気が漏れるという事故が起きた。10年前に点検してあと47年持つという判断で動かしたら蒸気漏れが起きた。関電は大丈夫か。
A 関電では美浜の事故後に点検箇所が定められた。今、全部出来ているかはわからないが、美浜の事故があったのでしっかりやっている。

Q 玄海事故は写真を見て驚いた。腐食していることが一目でわかる。そんな状態でも再稼働させた。考えられない。関電はちゃんと点検しているのか。
A 全部しているという訳ではないが…。

Q 玄海は2次系の配管だから大丈夫としてやらなかった。2次系だから安心という訳ではない。関電はどうか。
A 九電については公表された情報でしかしらない。作業員が見つけたということだが、関電ではそういう
ことはないと思う。

Q 稼動させる前にテストしているはず。九電は経営が厳しく、不要不急のところは手を抜いたとも考えられるが、関電ではそういうことはないか。
Q 蒸気漏れで発見した。関電でもあり得る。非常に危険だ。安全対策が出来ていない。
Q 動かしながら配管を代えたりしているができるのか。
A 配管は1本ではないから…

Q 同じようなことが起きる可能性があるが、検査をするのになぜ止めないでやるのか。止めない理由は経営上の事か、それとも運転上の事か。
Q 玄海の事故は、「安全の上に安全を」と言っているのに事故が起きてショックだった。不安が増える。社内でも議論してほしい。
Q 福井に行ったら、地元の人達が原発を早く止めてと言っていた。原発が動いているので、いつも不安だと言っている。
Q 高浜3・4号機、大飯3・4号機について、どんなチェックをしているのかプレスリリースしてもらいたい。
A(苦笑)

Q 他社で事故が起きたらフィードバックするだろう。関電ではどんな検査をしているか知らせてほしい。
A 福島事故はフィードバックされている。関電は審査を受ける立場だが、審査にフィードバックされている。

Q 審査というが、今回、九電は新規制基準を通って稼働した。それでも事故が起きたのだから、新規制基準に合格しても、こんな事故が起きるということが明らかになった。新規制基準は信用できない。関電も同じだ。検査や点検が杜撰でないことを見せてもらいたい。
Q 発電費が福島事故前に3000億円だったのが再稼働後2500億円に減っている。どこで減らしているのか。検査などでが、手を抜く対象になっているのではないか。証拠もみせられることなく、「大丈夫」と言われれば言われるほど不安になる。
Q 「関電はこういうチェックをしました」として発表してもらいたい。大丈夫と言う証拠を見せた方が消費者は安心するし、そういう手法を取った方が結局安くなる。リスク管理上、市民不安を押さえた方が会社としても信用される。
Q せめて動かしているのを止めて検査をしてもらいたい。
Q 情報公開してもらいたい。新規制基準に乗っているからと言うが、委員長が安全を保障するものではないと言っている。
A ゼロリスクということですね。

Q 被害を受けるのは市民だ。危険を避けてもらいたい。実情を丁寧に説明してほしい。
安全と言うのであれば、このように点検しているから安全だとプレスリリースしてもらいたい。
A ご意見として伺います。

Q 九電では目視で見つけられなかった。
A 関電では目視以外の検査もしている。

Q 下水の配管などは一定期間経過すると取り替えるが、中を放射性物質が流れている原子炉の配管の取りかえは可能なのか。
A 格納容器以外は取り替えできる。特別点検(40年越えのものについての点検)して取り替える。機器に異常がなかったら取り替えない。

Q 規制委員会の基準は意味がない。自主的に点検してもらわないと信用できない。
A 耐用年数が来たら取り替える。

Q 事故が恐ろしいのは本格運転しはじめたときだ。その時事故になったら大変なことになった。九電は今回はラッキーだった。
A もう時間なのでこの辺で。

Q 最後にいくつか。質問2について、中間貯蔵施設を白浜町に作るという案が出ているそうだが、そうか。
A そういう話は出ていない。

Q 質問4について、東海原発で周辺市町村と立地自治体並みの協定を結んだが、関電も京都府とも立地自治体並みの協定にしてもらいたい。
Q 電力自由化で顧客離れは2月末で142万件になった。大飯原発の再稼働後に目立つ。ぜひそのことを考えてもらいたい。

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今回の質問についてはここまで。玄海原発の事故に関連して、関電は大丈夫かということを追及したので、他の質問について話し合うことができなかった。話し合い終了後次のようなやり取りがあった。

A ここで伝えるのはふさわしくないかもしれないけど(と前置きして)、2月14日の槌田さんからの電話に関して、本社より申し渡しがあった。「京都支社の回答が関電の回答ということ。それが理解してもらえないなら槌田さんの関係したグループとの話し合いはしない」とのことだ。

Q(槌田) 私は関電の考えを冷静に聞いた。不買ではなく原発の電気は買いたくないという事を言っている。私がそういうことを言っているのは別のグループの話だ。
Aこの場は使い捨て時代を考える会の場なので、この場の事ではない。

Q(槌田) 大阪本社で受け取ってもらえなかったのはなぜか。使い捨て時代を考える会は京都にあるので京都支社に行くが、関西圏の話は大阪本社に行く。
A 本社から言ってきたことをお伝えしているのだが、板挟みになっている。配慮してほしい。私自身はこれからもこういう場(話し合い)を持ちたいと思っている。

Q(槌田) 大飯原発再開で関電離れが進んだと思う。原発再稼動は経営に関わるので、大阪本社と話をしたい。経営が苦しくなると安全対策など心配になる。感情的でなく、真剣に経営についての議論がしたい。技術者とも話をしたい。関電は大事な会社だ。

関電大阪本社から具体的に会いたくないと言ってきたことで、しばし、やり取り。使い捨て時代を考える会とは今後も話し合いを進めていくとのことだが、どうなる事か。

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