カテゴリー別アーカイブ: 使い捨て時代を考える会

◆9月5日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか1名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
……………………………………………………………………………

  1. まず、高浜原発3号機、4号機の再稼動に強く抗議します。安全対策も不十分なままなぜ動かす必要があったのかお答えください。
  2. 高浜原発の緊急時対策所、免震重要棟について、再度お聞きします。どこにあるのか、どのような設備か、職員の安全は保障できるのか、お答えください。
  3. 大飯原発3号機を来年1月に、4号機を3月に再稼動させる計画と報道がありました。免震事務棟は整備中であり、テロや大規模自然災害に備えるという特定重大事故対処施設はできていない状態と発表されていますが、なぜ再稼働できるのですか。
  4. 高浜原発、大飯原発について住民の避難計画を提示してください。行政との連携と聞いていますが、具体的にどのような計画が進められているのか示してください。
  5. 再稼動でこれからどんどん使用済み核燃料が増えますが、再処理の計画を示してください。
  6. 1月に起きたクレーン倒壊事故に関連して再度お聞きします。
    4つのクレーンが、1・2号の横にずっと設置されており、その倒壊範囲内に3・4号機の緊急時対策所用の非常電源車4台がすべて置かれています。これでは分散配置になっていません。クレーン倒壊に耐えられるのでしょうか。
  7. 電力自由化によってこれまで他社に切り替えた消費者はどのぐらいの割合ですか。原発ゆえに貴社から他社へ切り替えるという消費者も多数います。今後も増加するでしょう。消費者は原発に依存しない電力会社を望んでいるからです。貴社の経営には深刻な影響があると思われますが、そのことについてどのように考えられますか。

以上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
今回から担当者が交替しました。
A(質問1について)高浜3・4号機については規制員会の審査を受け認可をもらった。動かしてかまわないという判断で動かしている。安全対策をクリアする形で対応した。安全対策には終わりがないので、引き続き必要なものに取り組んでいく。

Q 規制委員会が良いと言ったからというのは責任転嫁ではないか。
A 第3者として国が入り、審査をしている。昔は別の機関であったが、福島事故以来大幅に組織を変えて規制委員会となっている。

Q 規制員会は信用を失っている。関電として、これをやったから安全なのだという方向で責任をもってやってもらいたい。
A 関電としては免震棟など基準で求められていないものもやっている。

Q 福島事故では、どこで指揮を執ったのか。免震棟を言わない規制委員会は疑問だ。
Q いま北朝鮮のミサイルのことがあるが、原発がテロの標的となっている。核施設を持っているという自覚があるのか。
A セキュリティは厳しくしている。核を扱っていることもひしひしと感じている。ミサイルが飛んできたらどうするかということで、規制委員会で審査を受けている。ミサイルについては建物の強度がどうかということだが、ジャンボジェットを衝突させるという実験があり、それに耐えうる。

Q それは横からでしょう?もし上から来たらどうなるのか。
A ミサイルの話は一会社の話ではない。レーザーによる迎撃を国が開発中だ。PAC3というのもある。

Q 迎撃は無理ですね。レーザーも何年も先の話でしょう。
A 会社としてできることではない。

Q 対応できないなら少なくとも原発の運転は止めるべきだ。もしミサイル攻撃を受けたら、原発は動いていなくても危険だが、動いていたらもっと危険だ。少しでも安全にしようと考えるなら、すぐに止めるしかない。
A 原子力は使って行きたい。国のエネルギー政策上でもそう考える。

Q「国は」というが、もしものことがあったら企業の存亡の問題だ。国が何と言おうが、関電としてやめるのが普通の考え方ではないか。事故が起きたら存亡に関わる。客離れも進んでいるのではないか。
A 電力が全面自由化されて、28年度から売電量がすごく落ちている。このままで客がついて来てくれるのかという議論が社内であるが、国で必要と判断されているので、その判断に依っている。東電は20~22%減っていて、リーディングカンパニーとして厳しい状況だ。

Q 関電は原発依存率何%を目指しているのか。
A かつては11基動いていて50%だった。美浜が廃炉になるので現在は9基になった。高浜3・4号機、大飯3・4号機は動かしたい。

Q 高浜1・2号機、美浜3号機も動かすとなると7基になる。全国的に見てすごく率が高い。
A 基本的に再稼働させる方向だ。

Q 40年超えのものを動かすのは怖くないのか。
A 基本的に怖いと思って動かすことはない。原発を作ったら、そのままということはく、必要な部分を取り替えている。

Q 格納容器は取り代えないではないか。
Q 福島事故を見ると、古くなってバルブが動かないという状況もあった。
A 動かす方向にしていないと全く金食い虫だ。

Q 2011年段階で、事実においていろいろなことが分かってきた。いろいろ安全対策をしていくと聞くと、よけいに不安に駆られる。
Q 高浜3・4号機の審査ではクレーンはない状態で行われた。クレーンは1・2号機の再稼動のための工事用だ。1・2号機の再稼動を急がなければクレーン事故は起きなかったのではないか。急いで手抜きになっているのではないか。再稼動のために資本を投資すると、その設備を使わざるを得なくなる。悪循環だ。他のものにお金をかけてもらいたい。
Q 世界は原発をやめる方向に進んでいる。安全対策にどんどん追加費用がかかっているためだ。東芝は破たんしているではないか。
A 安全の面、経営の面では質が異なる。危険だと思ったら再稼動は考えていない。安全対策に終わりはないと思うが、一定程度安全ならと思っている。経営については、客の減少には危機感を持っている。電気料金を下げたい。

Q 原発をやめたら電気料金は上がらない。現時点でも、八木前社長が、再稼働をした場合も料金は下がるが、全原発を廃炉にした場合も電気料金は下がると発言しているではないか。
A ある程度見通しを立ててやっている。

Q その考えは甘いと思う。今後、再稼動のための費用はどんどん増えていく。判断が間違っているのではないか。
Q 安全対策はマイナスだという世界の流れになっている。だから世界で原発関連会社が破たんしている。
Q すでに設備があるから動かすのだろう。だから怖い。
Q 値下げの原資がないのに値下げをしたと新聞に書かれていたが、すでに経営が破たんしているのではないか。客離れはもともと電気料金が高いからであって、今まで高く売っていた。値下げするのは、高く売っていたからではないかという疑問を持つことになる。電気は血液みたいなものだから、関電が潰れては困る。昔、停電の時に復旧工事をしていた人が感電死したのを見た。だからこそ、今の状態が怖い。
Q 原発に集中すると安全対策費用が上乗せになり、経営が大変になる。そういうことについて社員の中で議論はないのか。
Q 消費者の安全、社員の安全のために共に闘いましょう。命を大事にするということを考えましょう。
A(みなさんが)そういった気持ちでやっていることは認識している。

Q 資産価値の維持は無駄ではないか。そもそも原発の寿命というのはもともと15年とみられていて、それが、20年、30年。40年、…60年と延長されてきた。信じられない話だ。格納容器も昔のままで、脆性破壊の問題もあるのに、60年も安全に運転できるとは到底思えない。他の電源に代えてもらいたい。資産にしてしまったら動かしたくなり、われわれを危険にさらす。なかでも関電の社員の皆さんがまっさきに危険にさらされるのだ。急いで安全対策をやっていてクレーン事故が起きた。
A 高浜1・2号機はそのまま置いておくとお金だけかかる。動かすと経済性があるという判断で動かしている。

Q 安全性に関する追加工事がどんどんあり、どんどんお金がかかるではないか。
Q 世界がやめているのに、関電だけなぜ動かすのか。福島事故直後の関電の判断も遅れていた。
A いろいろ中長期的に判断している。ご理解いただきたい。

Q 理解はできない。40年前の技術で作られたものは、金属疲労が進む。60年なんて考えられない。事故が起きたら一般市民にとって不安では済まない。関電は中部電力に2位を明け渡した。関電の経営姿勢が客離れを生んでいるのではないか。我々は関電をつぶそうと思っているのではない。つぶさないために言っている。
Q 8月末で何件が関電をやめたか。
A 90万件(数字を間違えた)

Q 96万件だ。もう100万件を超えるだろう。
Q 事故対策を客に転嫁しようとしている。客を裏切っている。
A(同席の社員が、もう時間ですからと促す)

Q 大飯原発のHPに「特定重大事故対処施設」をつくると書いてあったが、この施設の設置はいつ決まったのか。
A 福島事故後に法律で決まった。緊急時のために制御室、発電設備などを備えた施設で、高浜原発は作っているところだ。平成30年ごろに完成させるとなっている。また工事計画ができてから5年以内に完成させるとなっている。

Q 工事を請け負う会社がないと聞いているが。
Q そういう施設もできていないのに再稼動は考えられない。特にテロ対策を考えた「特定重大事故対処施設」がないのでは、今の情勢に対応できない。安全のためには原発を止める以外にない。
A ミサイルへの対応についてはまだ書類を読めていないので、調べておく。

2015年7月から2年間担当した方に変わって今回から新しい方になった。誠実に対応してくれるが、中身は会社の言い分に過ぎない。ミサイル攻撃についても危機感を持っていないように見えた。

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◆6月21日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当ほか1名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。

質問書
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  1. 貴社は5月に高浜4号機を、6月に高浜3号機を再稼働させました。これについて質問します。
    • ①免震棟(あるいは耐震棟)ができていない、ベント付フィルター装置もまだできていないと聞きますが、もし重大事故が起きたらどのように対処するのですか。
    • ②6月6日に日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センターでプルトニウム被爆事故がありました。これも人為的なささいなことから起きたミスでした。職員の安全の確保はできますか。
    • ③再稼動するにあたっての住民の避難計画を提示してください。原発から30㎞圏内には福井県民より京都府民の方が多く住んでいることを認識しておられますか。それにもかかわらず、再稼動について京都府の同意を得ないのはなぜですか。
    • ④使用済み核燃料の再処理はできますか。
  2. 1月に起きたクレーン倒壊事故に関連してお聞きします。
    4つのクレーンが、1・2号の横にずっと設置されており、その倒壊範囲内に3・4号機の緊急時対策所用の非常電源車4台がすべて置かれていると聞きました。これでは安全対策になっていないのではないですか。その配置図を福井県での説明会では配布したけれど、京都府には全く知らされていなかったと聞きます。住民を無視したのではありませんか。
  3. 電力自由化によってこれまで他社に切り替えた消費者はどのぐらいの割合ですか。原発ゆえに貴社から他社へ切り替えるという消費者も多数います。今後も増加するでしょう。消費者は原発に依存しない電力会社を望んでいるからです。貴社の経営には深刻な影響があると思われますが、そのことについてどのように考えられますか。
  4. 原発事故処理費用のうち、賠償分について、「本来過去に積み立てておくべきであった費用」を、原発の電気を拒否する新電力も含めて、託送料金に上乗せして、2020年から40年間徴収する方針が出されていますが、福島原発事故の教訓があるというのに、さらに原発の再稼動を行って、それらが事故を起こした場合の賠償費用を新電力からもとろうというのは納得できません。貴社のお考えをお聞かせください。

以上
……………………………………………………………………………

話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
始める前に口頭で高浜原発4号機、3号機の再稼動に抗議し、すぐに停止させるように要望。
A(1-①について)緊急時対策所が1・2号機内部に設置してある。きちんと(安全は)確保できている。プラスαでサポートする職員の居住空間として免震事務棟を今作っている。

Q どこに作っているのか。免震棟なのか。
A 緊急時対策所は耐震で、免震重要棟は免震だ。どこにあるかはわからない。原子炉から100メートル以上離さいないといけないとなっている。

Q このことはこの前のときに調べてもらうことになっていたが。
A どこでしょうね。

Q 分からないというのは不安だ。前回の宿題だったので、次回までに回答してもらいたい。
A 距離は取れている。

Q 距離が取れすぎていたら仕事ができない。近すぎても被曝が心配だ。とにかく不安だ。
A プラスαで、(安全性を高めるために)重ねて作っている。

Q 緊急時対策所が1.2号機内にあるという現時点でも不安な状態だ。そこでは事故が起きた時に汚染がひどいのではないか。
A 福島事故から想定して、汚染のレベルを考えてやっている。

Q 東電は事故のとき退避しようとした。
A 全員退避というのには諸説あるので…。

Q どう考えてもこのままでは汚染する。
A 福島のような汚染が起きないとして再稼動が認められる。そういう前提なのでレベルが高くなっている。

Q 私たちから見ると非常に甘いレベルだと思える。安全対策ができていないのに再稼動に前のめりになっているように見える。
A 必要なことはしている。水素爆発の可能性は相当低いけれども、そのための安全装置をつけている。

Q 大丈夫と言われても信じられない。水素低減のための装置のレベルでは、加圧水型でも水素を低減しきれないという計算をして、問題にしている研究者もいる。そのような意見も無視しているのではないか。コアキャッチャーも付けていないではないか。
A コアキャッチャーという特定設備は要求されていない。同等のものがある。

Q とても同等とは思えない。水を溜めてそこに溶融した炉心を落とすなどと言うやり方は、どう考えても水蒸気爆発の危険性がある。コアキャッチャーが付いていないということでも無理なのに、安全ということが信用できない。
Q 安全性を高めるためにいろいろやっているが、そんなことまでして、なぜ原発にこだわるのか。そこまでの安全対策が必要な設備にこだわる理由がわからない。
A 総合的に厳しく考えた上で判断している。

Q もっと安全な設備でやったほうがいいのではないか。
A 原子力だけやっているわけではない。

Q 原発にそこまでお金をつぎ込んでやることが得策とは思えない。無理しているから経費節減することになり、安全対策などの見えないところにしわ寄せが行く。
Q 危険なことをなぜあえてやるのか。
A 他の電源にも投資している。子会社などでやっているので、投資額などで見ると小さいかもしれない。

Q 設備投資全体は減っているのに、原子力への投資だけ突出している。
A 経費を切り詰め、周辺資産を減らしている。

Q 原発へ大変な投資をしているが、その投資は無駄だ。7基動かそうとしているが、投資をしたら使わざるを得なくなる。40年超えの原発を何年動かすつもりなのか。
A 何年動かすかはまだ決まっていない。
A(1-②について)大洗のことを言われても…。

Q ずっと慎重に研究してきたが、研究者や技術者が減っていってプルトニウムを扱うということへの常識が忘れられているような状態で事故が起きた。
A 大洗の事はJAEA(研究開発機構)に申し入れてもらいたい。

Q そういうことを言っているのではない。同じような甘い体制で事故が起きることを言っている。クレーン倒壊もそうだ。
A JAEAの事は言語道断だと思う。

Q クレーン事故について京都府に対し大成建設がやったので関電は関係ないというひどい説明をした。
A 当社の関与が甘かったのでということを言った。法的に言って当社の責任は明らかだ。その場にいなかったので分からないが、失礼なことを言ったのかもしれない。

Q 近年は作業員の被ばくが減っているというデータはあるか。
A データは知らない。

Q 安全対策をしているなら減っているはずだ。
A 線量管理は厳重になっている。

Q 福島事故で労働者が福島に集中しており、安全管理がずさんになっていると聞いた。
A 放射線管理は厳重化しているはずだ。

Q 関電として把握しているだろうから公開してほしい。
A ちゃんとなっていると思うし、法制度的にもきちんとしている。

Q 公開してもらいたい。
A 職員の個人情報でもあるし…

Q 個人名ではなく、被曝線量がどの位かを知りたい。きちんと管理しているなら、どういう管理をしているのかも教えてほしい。
Q 高浜から30キロ圏内に京都府民が多いのは知っているか。
A 舞鶴市が多い。

Q なぜ京都府が立地自治体並みでないのか。
A 安全協定のことを言っているのか。長い(話し合いの)中で決まってきたので、京都府を軽視することはできない。

Q クレーン倒壊に関して、高浜3・4号機にどのような影響があるかと言う地図を関電が作成して規制庁に提出している。福井県には説明したが、京都府では出されなかったと聞く。
この地図によれば、高浜1・2号機の原子炉建屋の追加工事のために、高浜3・4号機の規制基準審査の時にはなかったアームの高さ112mの大型クレーンが4台、2019年まで常時高浜1・2号機の周辺に設置されていることになっている。しかもクレーンが倒壊したら影響をうける範囲に、3・4号機の緊急時対策所用の非常電源車4台が全部置かれており、ほかにも重要設備がこの範囲内におかれている。これでは大地震などクレーンが同時に倒壊するような事故が起きたときに、非常用電源車はすべて壊れる可能性もあり、分散配置になっていないではないか。こんなのは規制基準違反だ。あまりにもいい加減だ。
A 説明とは協議会ではなく幹事会でのことか。

Q 市民が出た説明会だ。福井県には出されていたのに、京都府の説明会には配られなかったと聞いたが。
A 京都府にはすべて出している。(関電が国に出したから京都府にも届いているはずということらしい)

Q 京都府が認識していないということか。それについてはこちらでも確認してみる。
しかしそれなら電源車は今は別の場所に移動させているのでしょうね?
A 分散配置になっている。もう時間なので。

Q 移動させていないのか?これで分散配置しているというのか。
A そう思う。

Q この関電の作成した地図ではまったく分散配置になっていない。すべて大型クレーン4台が倒壊したら壊れるような位置に配置されているではないか。倒れたらどうなるか、わかっているでしょう!そんないい加減な安全対策でいいというのか!

広報担当者は「もう時間なので」と言って、席を立ち退席してしまった。残された社員が一人で見送ってくれた。こんな対応は初めて。

◆5月1日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
……………………………………………………………………………

  1. 去る3月28日の大阪高裁決定により、貴社は高浜原発3、4号機の再稼動を進めておられますが、これについて質問します。
    • ①免震棟(あるいは耐震棟)ができていない中で事故が起きたらどう対処するのですか。
    • ②福島原発事故では多くの東電社員と下請け労働者が被爆したと伝えられていますが、職員の安全の確保はできますか。
    • ③ベント付フィルター装置もまだできていないと聞きますが、もし重大事故が起きたらどのように対処するのですか。
    • ④再稼動するにあたっての住民の避難計画を提示してください。
    • ⑤六ヶ所再処理工場の完成は2018年と言われています。さらに伸びる可能性もあると言われています。使用済み核燃料の再処理の見通しが立たないのになぜ再稼動するのですか。
    • ⑥1月に起きたクレーン倒壊事故は全く人為的なミスでした。今後このような事故が起きないと断言できますか。
    • ⑦なぜ、再稼動を急ぐのですか。命よりもお金を重視した経営と思わざるを得ません。なぜそのような経営方針を取るのですか。
  2. 電力自由化によってこれまで他社に切り替えた消費者はどのぐらいの割合ですか。また高浜原発の再稼働に踏み切られた時には、貴社から他社へ切り替えるという消費者も多数います。今後も増加するでしょう。消費者は原発に依存しない電力会社を望んでいるからです。貴社の経営には深刻な影響があると思われますが、そのことについてどのように考えられますか。
  3. 原発事故処理費用のうち、賠償分について、「本来過去に積み立てておくべきであった費用」を、原発の電気を拒否する新電力も含めて、託送料金に上乗せして、2020年から40年間徴収する方針が出されていますが、福島原発事故の教訓があるというのに、さらに原発の再稼動を行って、それらが事故を起こした場合の賠償費用を新電力からもとろうというのは納得できません。貴社のお考えをお聞かせください。

以上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
Q 質問書にひととおり答えてください。
A(1-①)耐震棟というか緊急時対策室が、1.2号機の間にある。1.2号機が動くなら使えなくなるので別の所に作る。
(1-②)当然だが線量管理をし、訓練している。
(1-③)フィルター付ベントは猶予期間があるが、それまで他の対策をしている。福島で起きた水素爆発が起きないように水素を軽減する装置がある。炉内が高温にならないような対策もしている。
(1-④)避難計画は自治体がやっていて、当社としてはやっていないが、丸投げはしていない。協力できる部分は協力する。たとえばスクリーニングとか。
(1-⑤)六ケ所の再処理がいつ始まるかは言える段階ではない。中間貯蔵計画も進めていく。
(1-⑥)クレーン倒壊はお詫びをする。ちゃんと手を打たないといけないので、調査して手を打った。3月末に動かしていいことになったが、(対策していたので)5月再稼動になった。
(1-⑦)(再稼動を)急いでいるわけではない。慎重に工程を進めている。
A(質問2について)電力自由化で切り替えた割合は一般(小規模)で72万件だ。当社のグループ会社に切り替えた例もあるが、割合としては5%。切り替えた理由は価格、電源構成など。しっかりと考えていきたい。

Q 今後も関電離れは続くと思う。子どものときからお世話になっているので、義理はないけど、こういう事態は気になる。
A 電源構成でも(切り替えに)動くということは承知している。

Q それでも再稼動するのか。新電力に変えた人で、原発が嫌いな人は客としていらないということか。
A 5%は重大な割合なので必死で考えている。原発がいらないという人を切り捨ててよいとは思っていない。

Q 避難計画が作られても、仮に避難ができたとしても、大事故が起きれば何年も避難しなくてはならなくなることは明らかだ。それにもかかわらず再稼動するのか。再稼動は危険だ。何故いそぐのか。
A 当社としても安易に再稼働を進めれば会社として成り立たない。安全性を確認しながら一歩ずつ進んでいる。

Q 東電は批判にさらされている。東電は破産状態だが国に守られている。国に守られているから、いくら安全第一と言っても口先で言っているとしか思えない。
A(質問3について)福島の賠償金を託送料金に乗せるということは議論されている。意見書が出された段階だ。福島の分だけで、これから再稼動する分については対象外だ。

Q そのことはどこで確認できるか。
A 委員会報告で出されている。機構法(原子力損害賠償・廃炉等支援機構法)が福島の事故が起きる前にはちゃんとできていなかった。福島事故は機構法ができる前の事故だ。

Q モラルハザードではないか。決済済みの取引を遡るのは理不尽だ。それでは決済がいつまでも終わらない。モラルがなさすぎる。
A 過去分について、その分も見積もって考えていく。被害者の賠償を先に考えていく。

Q 東電では始末ができない。事故を起こした当事者責任をだれもとっていない。国の問題でもある。事故を起こしたら現場検証するが、炉心に近寄れないから今でもできていない。そのことは警告されていたのに安全と押し通してきた。当たり前のように進んできたことに我慢がならない。
A さまざまな意見があるが福島事故の被害者がきちんと賠償されればいいということしか言えない。

Q 福島事故では賠償を軽く見積もっていた。これからもどんどん増えるだろう。浪江町では高汚染地帯で山火事が起きた。今も想定外の事が起きている。(これからも起きることを)関電は今の時点で想定して進めているとは思えない。賠償額を現時点では見積もれないし、積み立てられないだろう。そうすれば関電は事故費用を負担できないのではないか。それなのになぜ再稼動するのか。
A 東電の概算は甘かったかもしれない。福島と同じことが起きることがないように、起こさない基準を敷いている。事故に至らない対策をしている。

Q 福島原発も多重防護で絶対に大丈夫だと言っていたのにあんな事故が起きた。関電は大丈夫と言う根拠はない。関電の経営はとても厳しい。しかしその出口を原発に求めることに経営の無能さを感じる。
A 原子力以外の取り組みもしている。

Q 現在発電していないのに3000億円も出費している。
A 原発を動かしたらどうなるか、動かすのにどれだけかかるかを考えて再稼動を決めている。

Q 原発を動かしたらどれだけ収益が上がるのか。収益で維持費を回収しようとしているのか。原発を再稼動しても100億円レベルの収益が出るだけだろう。40年超えの原発も含めて何基も再稼動して何とかしようとしているが、追いつかないだろう。
A 維持費の回収が再稼動の理由ではない。

Q 詳しい数字を知りたい。
A 経営上の戦略で出せない数字もある。

Q 関電は他社に比べて圧倒的な力を持っている。企業宣伝がいらないのに原発の宣伝までしてきた。その反省も無しに再稼動するのか。
A いまは総括原価方式の世界ではないので、状況が厳しくなっている。

Q 4号機をなぜ先に再稼動するのか。
A 作業工程の関係だ。3号機は一度再稼動したので、点検をしなくてはならないという法的制約があるが、4号機は動かしていないのでそれがいらない。

もう時間ですと立ち上がったが、ここで以下の「申し入れ書」を読み上げて提出した。

申し入れ書

高浜原発3、4号機を再稼動させないでください。
貴社は3月28日の大阪高裁の決定によって、高浜原発3・4号機の再稼動を進めておられます。大津地裁では、関電が2基の安全性の証明を尽くしておらず、地震・津波対策や避難計画にも疑問が残るなどと指摘し、滋賀県の住民が訴えた人格権の侵害の恐れを認めて稼働を停止するという判断でした。大阪高裁の判断はまったく大津地裁の判断を覆すものでした。このように正反対の司法判断が出た中での再稼動は無謀としか思えません。なぜ大津地裁のような判断が出されたのか、真摯に考えてみるべきです。
安全対策も道半ばで、住民の避難計画もなく、使用済み核燃料の処理についても全く見通しが立たないという中での再稼動はありえません。
貴社との話し合いでは、安全を最優先させているといつも表明されていますが、あまりにもミスが多すぎるのではないでしょうか。今年1月20日にはクレーンが倒壊し核燃料が保管されている建屋を壊すという考えられない事故を起こしました。フィルター付きベントもまだ取り付けられておらず、緊急時のための施設も完成していないということですが、再稼動は、安全より経営を優先させていると見受けられます。
今、私たちの最大の心配は、取り返しのつかない大事故が起きることです。
高浜原発3、4号機の再稼動を断念するよう強く申し入れます。

◆3月28日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。

質問書
……………………………………………………………………………

  1. 1月20日に起きた高浜原発2号機における大型クレーン倒壊事故について、プレスリリースを拝見しました。これについて質問します。
    • ①燃料取扱建屋と原子炉補助建屋の構造を教えてください。建屋内にはどのように燃料が保管されているのかも教えてください。
    • ②大型クレーンをたたむ作業はどのように行い、どれだけ手間を要することなのでしょうか。たたまずに済ませようとしたのは、費用の節約ではないのですか。
    • ③もし建屋が損傷したら、どのような事故になったかという予測をお聞かせください。
    • ④ささいな人為的ミスが事故に至るという事例と思いますが、貴社および元請会社は極めて危険な施設を取り扱っているという認識が甘いのではないでしょうか。
    • ⑤今回の事故を見て、自然現象への読みの甘さが第二の福島原発事故を起こすことになりかねないと懸念しますが、地震・津波・豪雨・豪雪・強風等すべての自然現象について十分に検討されていますか。
  2. 高浜原発緊急時対策所および耐震棟について質問します。
    • ①前回高浜1・2号の間に緊急時対策所が設置してあり、別途耐震棟をつくると聞きしましたが、それぞれどういう機能のものですか。
    • ②緊急時対策所には職員が寝泊まりすると聞きしましたが、職員の安全は確保できるのですか。
    • ③耐震棟は準備工事に入ったそうですが、いつまでにできるのですか。またベント付フィルター装置についても準備に入ったと聞きしましたが、いつまでにできるのですか。
    • ④全体で7300億円という工事費用は高浜原発全体の安全対策費用ですか。
  3. 大飯原発について質問します。
    • ①まもなく運転開始から40年となる大飯原発1.・2号機の運転延長を申請する方針であると聞きました。巨額の安全対策費が必要であるにもかかわらず、なぜ延長しなければならないのですか。老朽原発の危険性をどう認識していますか。
    • ②大飯3・4号機が新規制基準に適合しているとの規制委員会による審査書案がまとまり、貴社は再稼動を進める方向でおられますが、新基準については地震動評価で専門家の食い違いがあり、確実な安全性は誰も保証できない状況です。それでも再稼動するのでしょうか。
  4. 使用済み核燃料の処理・処分についての今後の見通しをどのように判断しておられますか。
  5. 電力自由化によってこれまで他社に切り替えた消費者はどのぐらいの割合ですか。原発に依存しない電力会社を選んだ消費者が少なくないと聞きますが、そのことについてどのように考えられますか。
  6. 原発事故処理費用のうち、賠償分について、「本来過去に積み立てておくべきであった費用」を、原発の電気を拒否する新電力も含めて、託送料金に上乗せして、2020年から40年間徴収する方向が出されていますが、福島原発事故の教訓があるというのに、さらに原発の再稼動を行って、それらが事故を起こした場合の賠償費用を新電力からもとろうというのは納得できません。貴社のお考えをお聞かせください。

以上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
Q 質問1(クレーン事故)について、燃料取扱建屋と原子炉補助建屋の構造を聞きたい。
A 構造は鉄骨、一部コンクリートで、取扱建屋には燃料プールがある。プールの上には空間があって、その上にクレーンが移動する構造がある。

Q 空間の高さは?
A 相当高い。港にあるようなクレーンが天井のキワにある。

Q 事故がひどかったらどうなっていたか。
A 規制庁でリスクを言われたのは、通信ケーブルのたぐいだ。今回腰壁が損傷し、変形したがそれ以上は大丈夫だった。

Q 事故は起きる。現場が気象警報を知らなかったとは驚きだ。
A 警報が作業後に出た。連絡体制に不備があり、ご迷惑をかけた。

Q ゼネコンに友人がいるがありえない事故だ、このような事故を起こしたら首になると言っている。大成建設が請け負っていたというが。
A 大成建設についての事情は言えない。

Q この近く工事現場のクレーンについても心配だが、原発はもっと危険性がある。
A 場所が、場所なので…。

Q 赤字が大きく、保安にお金をかけられないので下請けにしわ寄せが行ったのではないか。
関電職員の自殺は、1,2号機の申請で自殺されたとか。すごく急いでいるのではないのか。
A 自殺についてはここでは言えない。安全対策を値切ったと言われるが、お金をケチって事故を起こした方が損害は大きい。
A(1-②について)クレーンの倒壊は事前評価で42m/秒の風速で大丈夫ということだった。その評価で作業を終えた時に大丈夫ということだった。

Q 現地は無人だったのか。
A 直営社員は常駐しているが、クレーンの管理まではしていなかった。

Q 社員が管理するのか。
A 社員が直接管理はできないが、管理体制に関与する方向だ。

Q 他の場所でもか。
A 原発は電力会社が責任を負う。
A(1-③について)通信設備の不具合の可能性があったかもしれない。通信設備には複数あるが、衛星通信設備が使えなかったかもしれない。

Q どういう影響があるのか。
A バックアップ体制に影響あったかもしれない。

Q 一部の建物で無く高浜原発全体への影響か。
A そうだ。天井の近くにケーブルがあるから。大きな事故だったら、そういうこともあるかもしれないと規制委員会の委員が言っていた。

Q 原発はコストが見合わないのでは。東芝もアメリカなどの規制強化でコストがどんどん上がり、困っている。
A 東芝のことはわからないが、コスト面では運転期間とか回収期間とかいろいろ要因はある。

Q 投資と見合っているのか。
A 重要な電源として考えている。

Q 耐震棟について聞きたいが、免震棟ではなく耐震棟にしたとのことだが、揺れに耐えられるのか。耐震棟は着工しているのか。
A 緊急時対策所として既存の建屋内にある。高浜1,2号機の中にある。原発が動いていない場合に限る。1,2号機が動いたら建てる。基本設計がある。昨年から始めて3年かかる。

Q フィルタ付ベントはどうなっているのか。
A 5年間に作るというルールがある。平成32年までに作るので準備をしている。

Q 最大限の安全が確保できてから動かすべきだ。そういうコストをかけずに再稼動してお金を回収しながら進めるのか。
Q 耐震棟やフィルタ付ベントができても不安だ。規制委員会はどういうチェックをしているのか。
A 規制委員会で潰れそうになった電力会社もある。

Q 規制委員会は電力会社とつるんでいると思える。
A 規制委員会の範囲はとても広い。部門をあげてやっている。

Q 質問2について聞くが、免震と耐震は違う。
A 揺れに耐えるのが耐震で、福島は免震重要棟と言っていた。固有名詞だ。

Q なぜ免震でなく耐震なのか。
A 免震神話があったのではないかと言われている。関電としては耐震の方が技術が確立している。安全性もあって耐震とした。免震でなくても、耐震で機能が維持されると評価された。

Q 安全第一というが、コアキャッチャーを造ろうともしていない。
A 原子力のタイプで違う。溶融燃料を受け止めるために、水をはる機能はある。規制基準は、機能の要求で設備の要求ではない。

Q 水をはることができるのか確信がない。より強固な安全性を。
A 安全に投資している。

Q 避難場所の問題とかいろいろある。避難は国と電力会社の責任だ。体制が整っていないのに安全重視と言っている。
Q 賠償費用などが倍になった。20兆円以上となっている。新電力も負担するという。採算が合わないのではないか。福島原発ではカメラが入って2時間で壊れた。コストが膨らむ一方だ。
Q 福島原発では除染や終息作業の作業員がのべ12万人という。5ミリシーベルト/年を浴びて被ばくした作業員が1万人以上だそうだ。年間5ミリシーベルトで白血病の症状が出て、労災認定されている。6000人弱が今も毎日フクイチで働いている。東電社員がもっとも大量に被ばくした。関電も自社の原発で事故が起きたら、関電社員が最も被ばくすることになるだろう。そこまでして、なぜ原発を続けるのか。健康被害はどこまでいくかまだ分からない。どんどんコストが上る。リスクが高すぎる。
A おっしゃる通り、一番(被ばくするのは)は社員だ。

Q 命をかけてまでやるのか。そうなる前にやめた方がいい。
Q 耐震棟、ベントなどできてもいないのに再稼動は心配だ。
Q 働く人が減るだろうし、再稼動はしてほしくない。
Q 長崎出身だが、しばらくして影響が出たことを知っている。原発を動かすとさまざまなリスクが生まれる。
A すべてのリスクを考えてやっている。
A(2-④について)大飯も含め再稼動を進めているものについて8300億円だ。
(3-①について)大飯1・2号機の申請については最後の判断はしていない。
(4について)六ケ所の処理場が基本だ。

Q 稼動していないではないか。再処理工場の放射能の環境への放出は、1日で通常の原発の1年分であり、運転自体が危険だ。再処理自体をやめるべきだ。
A 六ケ所に関しては(稼働について?)もうすぐ発表される。中間所蔵所も考えてある。

Q いったいどこに作るのか。
Q いつ稼働させるつもりか。
A 粛々と準備している。

Q なぜ違う形で技術や資金を使えないのか。
A 原子力のみの会社ではない。
A(同席した他の社員)もう時間なので。

質問したことが多くて若干散漫なやり取りとなってしまいました。次回はもっと要点を絞ってのぞもうと思います。

◆12月9日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。

質問書
……………………………………………………………………………

  1. 日本鋳鍛鋼が製造した鍛造鋼がカプセルの蓋の部分に使われているとお聞きしましたが、その強度についての調査結果を教えてください。またどのような調査をしたのか具体的にお答えください。
  2. 高浜原発、大飯原発の免震事務棟の工事の進捗状況、工事費用についてお答えください。またフィルター付きベント装置についても進捗状況、工事費用をお答えください。
  3. 使用済み核燃料について詳しい情報をお知らせください。(ホームページということであれば、そのアドレスもしくはそのページをプリントアウトしたものをお示しください)
    • ①これまで貴社の原発の生み出した使用済核燃料の発生量と貯蔵量と移動量(青森などへの)を、燃料集合体数と重量で。
    • ②貯蔵中の使用済燃料の現状について、各原発の貯蔵プールの容量と残存余力。
    • ③青森の再処理工場に移送ということについて、過去の実績および今後の見通し。
    • ④高レベルの廃放射性物質について、その最終処分の技術概要とその実績、今後の見通し。
    • ⑤最終処分場の場所(候補地)の確保に関する情報。
  4. 電力自由化によってこれまで他社に切り替えた消費者はどのぐらいの割合ですか。原発に依存しない電力会社を選んだ消費者が少なくないと聞きますが、そのことについてどのように考えられますか。
  5. 原発は本当に安いのですか。コスト計算の根拠を具体的に教えてください。原発は重大事故が起きれば甚大な被害が生じます。福島原発事故では被害総額は11兆円を超えたと言われています。たとえ重大事故が起らないとしても、発生する核廃棄物の後処理に莫大な費用が要します。何を指して「原発は安価」とされているのですか。

以上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容(Q ;こちら側の発言  A ;関電の発言)
A(質問1について)製造記録をチェックした。フランス製のものより日本の方が切り落とし範囲が大きい。どろどろに溶けたものを固めるのだが、最後に中心の上部が固まる。そこに炭素が集まりやすい。日本のものはフランス製よりそこを大きく切り落としてあることを確認した。

Q 最初の段階がそうだったという確認か。現物自体の調査はしていないのか。
A 製鋼はJIS企画で決まっているので。

Q 40年前の話ですよ。40年前に炭素の濃い部分をきちんと除外できていたかなど不明だ。日本はできているというのは、実際に強度問題が見つかったフランスの技術に対する侮辱ではないのか。専門家が大変なことだと言っている。フランスは現物を確認して分かったと聞いている。関電はどうして現物を確認しないのか。
Q(質問2について)新規制基準で、再稼働にあたって、免震事務棟やフィルタ付ベント装置の設置は、加圧水型炉に関しては設置に5年間の猶予が与えられたと思うのだが、どうなっているのか。また、免震棟ではなく耐震棟になったということだが。
A 名称が混乱している。免震重要棟というのは福島原発で使っていた言葉で、新規制基準では緊急時対策所と言っている。これは規制委員会との話し合いの中で途中で免震から耐震で良いと変わったわけではなく、もともと耐震性があればいいということだ。高浜3・4号に関しては、高浜1・2号の間に緊急時対策所が設置してあり、別途耐震棟をつくるというのは、関電が独自に新規制基準以前から計画していたことだ。緊急時にサポートする人が寝泊まりする施設だ。

Q どういう機能のものか書いたものが欲しい。性能が分かるなら教えてほしい。
A 確認していないので分からない。

Q 職員の安全は確保できるのか。
A 情報を持っていないので勉強しておく。免震か耐震かはどちらでも良くて選んでよいことになっている。関電は耐震棟を作ることにしている。

Q なぜ免震ではなく耐震か。免震だと費用が掛かるからやめたのではないのか?
A 関電では耐震は技術が蓄積されており、実績があるから耐震にした。

Q 緊急時対策所は高浜1,2号炉間に作っているようだが、そもそも高浜3・4号に非常に近いところで、事故の際に指揮をとろうとしても、職員は被ばくしてしまうのではないか。これとは別に敷地を確保して200㎡、800人入れる耐震棟を作ろうとしていると聞いているが、まだ更地でまったく工事が行われていないと地元の人から聞いている。一体いつまでに作るつもりなのか?
A 新規制基準で決まっているものだ。工事計画の本体部分の認可から5年以内で、平成30年度(2018年度)内に作ることになっている。

Q 着工していないのではないか。
A 準備工事をしていると聞いている。

Q もともとは2017年度内でつくると言っていたようだが、その前はもっと早い時期だったか、何回も完成時期がずれているようだが、それはなぜか。
A 震災の対策で、この間でも要求される仕様が変わっていくので、設計を再確認している。

Q 工事費はいくらか。
A 個別の工事費は出していない。安全対策トータルで出ている。高浜の現在審査中のものに関しての対策費の見積もりは全部で7300億円だ。

Q 何にお金をかけるかは重要だ。どうして個別に金額を出せないのか?関電としてどう考えるかだ。
A 正確な数字は出せない。広報としては最大限皆さんに示している。

Q ベント付フィルター装置はどうなっているのか。
A もともと自主的取り組みでやろうと準備していたが、規制庁の基準で変更になった。今年9月に特定重大事故拡大防止の関連で仕様がある程度固まったので準備に入った。

Q いつまでに作るのか。
A 5年以内だ。スタート地点からカウントして平成32年(2020年)度以内か。個別の工事認可から5年以内で、それぞれ別になる。

Q これは高浜原発についてか。大飯はどうか。
A 高浜だ。大飯もつける予定だ。審査中なので、タイミングが良く分からないが、まったくゼロからの議論ではない。

Q お金がかかるが、いくらなのか。
A 個別には出していない。7300億円のなかだ。

Q 600億円と聞いている。
A ビジネス上の問題で数字は出せない。

Q 電気代に上乗せするので、消費者としては知りたい。それだけ安全対策にお金をかけるなら原発をやめてもらいたい。
A(質問3について)①についてはHPで見てもらいたい。日本原然の再処理のところだ。

Q HPでわかるなら、ここで数字を出しても良いのではないか。HPではどこに出ているのかよくわからないので聞いている。関電の移送に関してなのに、日本原電でしか公表していないのか?
A 日本原燃再処理でヒットすると教えるのが最大限なのだ。このように会って話をしているのはあなた方だけだ。(その誠意をくみ取ってほしいということらしい)

Q HPに掲載されているものがなぜ口頭で出せないのか。口頭で出せないのは最大限を越えているということか。信じられない。
A(②について)今の状況で考えて満杯になるまでに7年かかる。

Q 福島4号炉は動いていなかったが大変だった。使用済み燃料のプールは原子炉のような多重防護構造になっていないので、我々の生活空間とつながっている。福島4号炉についてはアメリカから危険性を言われた。再稼動を計画しているなら、管理はどうなっているのか。
A いつまでもプールではなく、乾湿にして、無駄なことをやめようとしている。

Q 青森を含め再処理は滞っている。それなのに再稼働させるのか。
A 日本原燃が進めている。

Q どこまで進めているのか。状況も知らないで再稼動とは無責任ではないか。福島原発では注水できなくなったら危険だった。
A 福島は高いところにプールがあった。関電の場合路面とツライチだから水を流し込めばいい。

Q 高いところにプールがあったことは、崩落の問題でたいへん危険だったが、冷却できなくなる問題は、高さに関係ないでしょう。水が流し込めなかったら?ポンプが動かなかったら?いったいどうなるの?福島第1原発の4号炉では、冷却できなかったら、首都圏を含む、半径250キロ以内の住民が避難しなければならない場合が官邸によって想定された。高浜でもそうなるのではないか。どのくらいの燃料がどのように保管されているのか、数字や状態を示してもらいたい。
A 安全対策の多重化などを考えている。

Q 安全対策といわれても、数字さえ出してもらえないなど不信感だらけ。福島の冷却プールが高いところにあったので…とは!
(時間が来たと同席の社員が促す)

話し合いは以上

HPに掲載している数字を口頭で言うのはご法度らしいです。福島の事故を教訓にと言いながら事故の現状はほとんど知らないみたいだし、使用済み燃料の再処理があたかも進んでいるかのように言ってみたり。広報っていったい何をするところ??

◆10月4日に行った関電との話し合い記録

関電側;広報担当者ほか1名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
……………………………………………………………………………

  1. フランスのクルゾ・フォルジュ社と日本鋳鍛鋼が製造した鍛造鋼に強度不足の疑いがあるとの発表がありました。貴社の高浜2号、大飯1、2号機にも使われている可能性があるとのことですが、その事実はありますか。強度不足か否かはどのようにして調査していますか? 老朽原発の運転延長に不安はないのですか。
  2. 使用済み核燃料について詳しい情報をお知らせください。(ホームページということであれば、そのアドレスもしくはそのページをプリントアウトしたものをお示しください)
    • ①これまで貴社の原発の生み出した使用済核燃料の発生量と貯蔵量と移動量(青森などへの)を、燃料集合体数と重量で。
    • ②貯蔵中の使用済燃料の現状について、各原発の貯蔵プールの容量と残存余力。
    • ③青森の再処理工場に移送ということについて、過去の実績および今後の見通し。
    • ④高レベルの廃放射性物質について、その最終処分の技術概要とその実績、今後の見通し。
    • ⑤最終処分場の場所(候補地)の確保に関する情報。
  3. 原発は本当に安いのですか。コスト計算の根拠を具体的に教えてください。原発は重大事故が起きれば甚大な被害が生じます。福島原発事故では被害総額は11兆円を超えたと言われています。たとえ重大事故が起らないとしても、発生する核廃棄物の後処理に莫大な費用が要します。もう一度お聞きしたいのですが、何を指して「原発は安価」とされているのですか。
  4. 前々回、原発について「安定とは言っていない。ベースロード電源」だと答えられました。「ベースロード電源」とはどういう意味で使い、原発をなぜ「ベースロード電源」と位置付けているのですか。

以上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容(Q ;こちら側の発言  A ;関電の発言)
Q まず質問1についてお答えいただきたい。
A 規制委員会から「使っているか」「使っていて問題がないか」という2段階の質問を受け、9月2日にカプセルの蓋の部分に日本鋳鍛鋼のものが使われていると発表した。問題がないかどうかについての報告期限は10月末になっている。

Q 大丈夫という根拠はどうやって示すのか。
A 報告の内容をきちんと見てみないと分からないが、製造記録、具材、サンプルなどで個別にきちんと調べて報告する。

Q どんな形のサンプルか。当初の強度に問題がないのか調べているのか。
A 製造サンプルだと思う。当初の強度の問題なので、製造時のサンプルで確認するので良いと考えている。正式な報告はまだ出ていないので、ここでの断言はできないが、強度に問題がなかったと現時点では聞いている。炭素濃度が濃かったと言われている。

Q 濃度分布が問題ではないか。
A 正式には10月末までに報告する。規制委員会のホームページに上がると思う。

Q いつも規制庁のホームページに報告を上げているなどと説明されるが、規制庁に上がっている報告は非常にわかりにくい。関電が消費者にわかりやすい形で、関電のホームページできちんと報告すべきだ。

Q 技術畑の人に説明を聞き、討論したいが。
A それは…。

Q もんじゅが廃炉になるということについての見解は?
A 質問にないので(回答を)準備していない。電事連ではMOXともんじゅは別の話となっているので、そちら(MOX)はそちらで淡々と進めていく。もんじゅは研究炉なのでいろいろと判断されているのではないか。

Q もんじゅは廃炉を延々と延ばしてきて、ここで廃炉にするというのは、原発の問題が露出したということではないか。関電も他社の問題とは言わず原発のことを考え直すべきではないか。
A もんじゅは研究炉だから…。

Q 原発は間違いなく斜陽産業だ。会社がつぶれるという不安はないのか。
A (斜陽産業で潰れることは)他の会社でもありうることだ。バランスよくやっていく。Q いつもバランスよくというが、どういうバランスか。
A いろんなものをバランスよく持って行きたい。使用に耐えないものはどんどん廃炉にしていっている。

Q 廃炉が決まったのは美浜1・2号だけではないか。そもそも高浜1.2号、美浜3号など40年越えの原発を維持してバランスとは納得しがたい。安全性、コストなど総合的に考えるのがバランスということではないか。
A 福島事故のことを考えて、やっている。

Q 賠償を税金で賄うと言っているが、とんでもない話だ。廃炉費用を新電力に乗せるというのも信じられない話だ。
Q 事故の後始末まで税金なんて!私企業としてやれるという論理が分からない。
A 今そのことを議論している。一般企業なら倒産だ。それをさせないために…。

Q 民間企業が国の税金を使って生き延びるというのは疑問だ。そういうこともあるのに再稼動なんて信じられない。
Q 私企業だから倒産はある。倒産するから国に助けを求めるとは!
A (事故炉ではなく)通常の廃炉費用は、これまでの受益者負担としてみている。

Q 原発に反対してきたのに廃炉費用をなぜ負担しなくてはならないのかと言う気持ちはある。しかし100歩譲って、福島事故までの廃炉費用を市民が負担していくとしても、あのような事故が起きたにもかかわらず、再稼動して、その後事故が起きたら、その後の廃炉費用も私たち市民が負担するなど認められない。
Q 企業倫理の問題だ。
A (廃炉費用については)まだ議論しているところだ。

Q 福井県の西川知事は嶺南地方の原発を守るために自衛隊に守ってほしいと発言した。それは税金を使うということだ。原発がなくなれば不要なものだ。廃炉にすれば合理的なのに、美浜なども運転を延長するとなると安全性を高めるための出費などお金がかかる。すべて市民にお金の負担がかかってくる。お金をかけてなぜそこまでやるのか。動かさなくても維持費がかかっている。
A 原子力は固定資産だから(維持費もかかる)。

Q なぜ動かすのか。
A 福島のような事故を起こさないために安全対策をしている。

Q 避難計画にもお金がかかっている。30キロ圏の自治体や京都府などの広域自治体はそのためにものすごい時間と労力をかけているが、それでも避難計画はまともに作れない。避難者の受け入れ側の自治体も受け入れ計画に頭を悩ませている。これらはすべて私たちの税金が使われている。再稼働のためにものすごい税金がすでに使われている。なぜ原発にこんなにお金を払わされなければならないのか?また30キロ圏内だけ避難すればいいというものではない。飯館村は何キロか知っているか?
A 正確には知らないが30キロは超えている。

Q 福島事故では想定外と言ったが、もはや想定外ではない。複数の冷却材が破裂したらどうするのか。1か所を想定しているが、2か所は想定されていない。すべてを想定できないのが科学だ。対処できない。蒸気細管が破断したらどうなるのか。福島と同じ事故が起きないようにというのは疑問だらけだ。賠償金も後始末も大変ではないか。
A 欧州に廃炉にしたところがあるので、参考にしている。

Q 美浜の延長のためにかかる費用の概算は出ているのか。あと、高浜、大飯、美浜のフィルタ付ベントと免震事務棟の設置状況はどうなっているか、教えてほしい。関電のホームページを見てもわからない。
A 40年の延長の許可はまだ出ていない。
A (もう一人の女性社員)もう時間ですから。

このあと「原発を推進する関電をやめ他社に替えた」「もし再稼動するなら他社に替える」という2種の署名を提出。この署名提出に関して関電の見解を求める文書も同時に提出した。

賠償費用や避難計画費用などを税金でまかなったり、廃炉費用を電力料金に上乗せするなど、あきれた話だということを繰り返し伝えたが、全く国民・消費者の不信感を理解しないような対応だった。

◆8月29日に行った関電との話し合い記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
……………………………………………………………………………

  1. 原子力規制委員会は運転開始から40年を超えた高浜原発1・2号機の運転延長を例外として認可しました。また貴社は、美浜3号機についても運転延長の審査を受けようとしています。40年後の老朽原発は技術的に危険であることは広く心配されるところです。テストピースで試験されているとのことですが、どのような条件を設定して試験されているのでしょうか。具体的に教えてください。そのようなテストを繰り返さなければならない設備になぜ固執するのでしょうか。安全な設備を求めようとは思いませんか。
  2. 使用済み核燃料について詳しい情報をお知らせください。(ホームページということであれば、そのアドレスもしくはそのページをプリントアウトしたものをお示しください)
    • ①これまで貴社の原発の生み出した使用済核燃料の発生量と貯蔵量と移動量(青森などへの)を、燃料集合体数と重量で。
    • ②貯蔵中の使用済燃料の現状について、各原発の貯蔵プールの容量と残存余力。
    • ③青森の再処理工場に移送ということについて、過去の実績および今後の見通し。
    • ④高レベルの廃放射性物質について、その最終処分の技術概要とその実績、今後の見通し。
    • ⑤最終処分場の場所(候補地)の確保に関する情報。
  3. 原発は本当に安いのですか。コスト計算の根拠を具体的に教えてください。原発は重大事故が起きれば甚大な被害が生じます。福島原発事故では被害総額は11兆円を超えたと言われています。たとえ重大事故が起らないとしても、発生する核廃棄物の後処理に莫大な費用が要します。もう一度お聞きしたいのですが、何を指して「原発は安価」とされているのですか。
  4. 前々回、原発について「安定とは言っていない。ベースロード電源」だと答えられました。「ベースロード電源」とはどういう意味で使い、原発をなぜ「ベースロード電源」と位置付けているのですか。

以上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
Q まず質問1についてお答えいただきたい。
A 試験はテストピースだけではない。規制委員会のサイトの規制基準対応というところで全部公開している。

Q 試験方法も出ているのか。
A そうだ。中性子照射量を調べる試験片(テストピース)をカプセル型の鋼鉄製の中においている。炉は中性子をいっぱい浴びる具材で、中性子を浴びたら劣化するが、それが大丈夫か調べている。まったく同じ具材をカプセルの内側に入れてある。正規より内側に置いているので、よりたくさん中性子を浴びる。少し将来(の状態)を見ている。

Q 脆性性を見るのは試験片だけか。
A そう。健全性の試験は中性子を浴びた量だけではない。

Q 脆性破壊の温度は?
A いまデータを持っていないが、サイトにグラフがある。

Q 数字により危険性は変わってくる。温度が近いと心配だ。
A 中性子を浴びた鋼鉄は冷やすと過酷な状況になる。このことについての報告書は4つある。試験片を10個入れてこれまで4回出した。

Q 脆性破壊をテストピースで調べているというが、大きい容器だとどうなるのかは、専門家も答えられない。なぜ40年原子炉の延長にこだわるのか。
A 圧力容器自体の傷がないか、薄くなっていないか等の損傷はロボットが入って調べている。傷がなくてもあえてあると考えて試験している。40年炉の延長にこだわるというが、大丈夫と確信が持てる物について延長をしている。

Q なぜ、延長するのか。
A いろいろ見ている。供給力とか、いろいろな電源をバランスよくもち、足りないことがないか長い目で見ている。

Q 私たちの方が長い目で見ているから延長に反対しているのだ。
A いろいろな経験で考えている。

Q 関電は原発に偏っているのではないか。
A 今は火力が8~9割だ。

Q 関電の再生可能エネルギーは微々たるものではないか。
A 頑張って再エネを増やしている。

Q 関電の再エネの拡大は多くはない。固定資産で見ても再エネは減っている。どこでどのように増やしているのか。
A 福島事故の後に10万kw拡大すると言って達成した。プレスには書いていないが、社長がさらに5倍にすると言っている。水力が増えている。固定資産の計算書には出ていないが、単独ではなくグループ会社でやっている。子会社のケネスにやらしている。

Q 5倍というのはどういうことか。
A 10万kwを5倍ということだ。

Q 50万kwか。まだ少ない。
Q フランスで原子炉の鋼の硬度が心配と言われ問題になっている。この30~40年で技術は進歩したと思うが、圧力容器は40年まえのものではないか。
Aフランスのことは知らない。調べてみる。

Q 再エネを増やしてほしい。福島では40年の原子炉が事故を起こした。絶対大丈夫と言って事故が起きている。事故の被害の少ない電源を増やす方が信頼できる。関電だけが唯一40年超の原子炉を動かす。原発に偏りすぎているのではないか。
A 40年超でなくても基準に合わないものは動かせない。

Q 当たり前でしょう。
Q 美浜3号機は2020年に再稼動と言われているが、9年止まっていたものを動かすことになる。新しいものに投資するぐらいのお金がかかると規制委員会も言っている。なぜ延長するのか。
Q 周辺自治体の知事が、やめてと言っているのに動かすのは、運転延長の方針を経営判断したということだと思うが、その説明をどこでしているのか。延長に関してどういう論理づけをしたかをどこで言っているのか。
A 経営的に成り立つということではない。申請するときにきちんとS+3Eの観点で説明していると思う。

Q 高浜3号機、4号機が再稼動したとたんに事故を起こしたのは長い間止まっていたからと言われている。
A 高浜4号機は安全側に立ってブレーカーを低く設定しすぎたせいだ。

Q 運転延長の論理を示した説明文を出してもらいたい。
A 高浜1・2号機については、申請の時に必要性、理由をしゃべっていると思う。美浜についてはどうだったか把握できていない。

Q 安全審査などに国民の税金を使っているのだから、説明する必要がある。
Q 福島原発事故の始末にどれだけ税金が使われたか知っているか。現時点で税負担4兆円、赤ちゃんも含めて国民一人当たり3万3000円も使われている。まだ終わっていないからもっと増えると言われている。原発でなければそんな負担はない。将来を見据えた会社のあり方を考えるべきではないか。記事は時事通信にあった。
A 調べてみる。バランスよくすることを考えている。

Q 高浜、美浜の運転延長をして、どこがベストミックスでバランス良くなのか。信じられない。
A 時間が来たのでこの辺で。

Q 電力自由化によって「関電から他社に移った」「再稼動すれば他社に移る」という署名を集めたが、直接関電社長に渡したい。
A 私が受け取り本社に確実に届ける。

Q 当事者間で話し合いたい。それができないなら経営責任のある役職の経営陣に会って渡したいが、設定してもらえないか。
A 私も役職についている。大阪本社には伝えるが、会う約束を取り付けることは保証できない。

運転延長の理由は聞けないまま。動かす論理の説明なしに進めているのは確か。また電力自由化の署名を経営責任者に直接渡したいと言ったが、「私も役職だから」と本社との仲介に難色を示した。本社を守る防波堤なのだろうか。

◆7月19日に行った関電との話し合い記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
……………………………………………………………………………

  1. 7月12日に大津地裁は、貴社の高浜原発3・4号機運転差止仮処分の異議申し立てを却下しました。「新規制基準が、福島原発事故の原因究明が道半ばの状態で検討されたものであること」「周辺の活断層との連動について余裕のあるものとは言えないこと」などが却下決定の理由として示されました。これらの理由についての貴社の見解をお聞かせください。法の裁きに従って、再稼動を断念し、廃炉にする考えはありませんか。
  2. 規制委員会は運転開始から40年を超えた高浜原発1・2号機の運転延長を例外として認可しました。また貴社は、美浜3号機についても運転延長の審査を受けようとしています。老朽でなくても危険なのに、危険性がより高い老朽原発を動かす必要はどこにあるのでしょうか。安全性を優先していない姿勢ではないのでしょうか。
  3. 前回、使用済み核燃料について「規制庁で審査を受けた後に青森に行く」とのお答えでしたが、青森にある日本原燃の六ヶ所再処理工場は稼働していません。廃棄物を処理できる見通しはあるのですか。
  4. 質問2及び3について6月21日に再質問させていただきました(別紙)。これについてお答えをいただいておりません。この場でのお答えをお願いします。
  5. 高浜原発が動かせないから値下げはしないと表明されていますが、原発は本当に安いのですか。原発は重大事故が起きれば甚大な被害が生じます。福島原発事故では被害総額は11兆円を超えたと言われています。たとえ重大事故が起らないとしても、発生する核廃棄物の後処理に莫大な費用が要します。もう一度お聞きしたいのですが、何を指して「原発は安価」とされているのですか。
  6. 前回、原発について「安定とは言っていない。ベースロード電源」だと答えられました。「ベースロード電源」とはど ういう意味で使い、原発をなぜ「ベースロード電源」と位置付けているのですか。

以上

【別紙】

  • A)前回の話し合いでの「使用済核燃料は青森へ」とのことに関連して、いくつかの具体的質問をさせていただきます。
    • 1)貴社の原発の生み出した使用済核燃料の発生量と貯蔵量と移動量(青森などへの)の実状を、燃料集合体数と重量でお教えください。
    • 2)貯蔵中の使用済燃料の現状について、各原発ごとに貯蔵プールの容量と残存余力についてお教えください。
    • 3)青森の再処理工場に移送ということですが、過去にどれだけの実績があるのか、また今後の見通しについてお教えください。
    • 4)高レベルの廃放射性物質について、その最終処分の技術概要とその実績、そして今後の見通しについてお教えください。また、最終処分場はどこに決まったのでしょうか。
  • B)高浜原発1、2号炉の再稼動に進まれるようですが、40年後の老朽原発は技術的に危険であることは広く心配されるところです。普通の機械類でも材料の劣化ゆえに継続利用はされていません。原発はそれ以上の過酷な条件(高放射能、高温、高圧)で運転されるだけに、いっそう金属材料的に厳しいものです。
    技術担当の社員の説明をお聞きできる機会を開いていただければうれしく思います。ご配慮いただけるでしょうか。

以上文書によるご回答をよろしくお願いいたします。
2016年6月21日
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話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
A(1.大津地裁判決について)大津地裁の判決は承服できない個所があり、大阪高裁に控訴した。特段廃炉は決めていない。

Q 理由は何か。
A 裁判所は当社が説明しているのに説明していないような書きぶりだ。事実誤認だ。
Q 具体的にはどういうことか。
A 一例だが、使用済み燃料プールの耐震性を基準より高くしているのにそれを認めないなど、分かりやすいところで誤認がある。技術的なことで当社が説明しているのに説明していないとしているところもある。

Q 関電の主張を認めていないということですね。
A そうです。
A(2.老朽原発について)老朽だから動かすなというが、メンテナンスをしていなければそう言えるが、かなりのものを順次取り替えている。取りかえられないものもあるので、安全性を説明しないとダメと言われている。

Q 取りかえられないもので重要なものがある。蒸気発生器はどうか。
A 蒸気発生器は替えている。美浜は取りかえた。

Q 高浜は?
A 取り替えたと思う。

Q 脆性破壊温度は?
A 金属に中性子が当たると柔軟性が失われる。起動・停止を繰り返すことによって急激な温度変化が起きるが、そういったことも何回繰り返すかを想定して試験している。

Q どの程度もろくなるのか。
A テストピースで調べている。

Q 本当に安全なのか、規制庁はでたらめだ。
A それは規制庁に言ってもらいたい。

Q 事故が起きると想定外と言われる。
A 200回の温度変化を想定している。

Q 脆性破壊温度は低く設定しなければならない。
A 温度は調べておく。中性子の照射量とも関係している。実際より過酷な状況を作りテストしている。

Q 抽象的説明で理解しがたい。
A 規制庁の資料を見てもらいたい。公表されている。

Q 圧力、温度、放射線、同時に起こったらどうなるか。テストピースは圧力容器とは異なる。放射線テストの結果を知りたい。圧力、温度加えた複合的原因でのテストピースの結果を示してほしい。
A 今後自治体などに説明させていただくので、その中で説明していく。公の場で説明する。

Q テストピースで実験していると言うが、複合的なことなどはテストしようがない。すべてを交換することは無理だ。
Q 湯沸かし器は10年でよく持つたと言うが、原発ははるかに温度が高い。
A 比べるべきものではない。

Q 配管はどれだけ取り替えたのか。どの部分を、どの位交換しているのか。労働者の放射線被ばくがあるので、社員が直接交換しているはずだが。
A 40年でNGという頭があるみたいだが、50年の物もある。

Q 40年前に作ったものの技術がどうして安全なのか。
A もともと寿命は決められていなかった。アメリカなど、先に長い運転をしているところから学んでいる。

Q 美浜原発を作った人の話を聞いたが、その人が運転をやめてほしいと言っていた。
A そういったご意見は、データで発表すればいいのではないか。

Q 福島原発のマークⅠ、BWRがアメリカでもいい加減と言われて事故になった。どういうことを学んだのか。
A 報告書でさまざま学んでいる。

Q 学んでいなかったから福島事故が起きたと言われている。
A 東電より悪く見られているのは、不徳の致すところだ。

Q(3使用済み燃料について)青森に行くからというのでは納得できない。青森が動いている実績があるか。
A あります!いま18年竣工の予定だ。

Q 再稼動は危険を増やすことではないか。福井のプールにためておくということか。
A プールには容量制限があるのでいっぱいになったら運転しない。

Q 原発を怖いと思わないのか。
A 怖がらない部分とそうでない部分がある。

Q 京都府防災課のトップに、関電の人が福島のような過酷事故は起きないと言ったそうだ。
A そもそもそういう基準になっている。対策をしている。

Q 安全対策はできているという根拠は。住民は逃げられない。
A 訓練を重ねている。

関電側;時間が来たので。

説明にならない説明を繰り返している。聞き飽きた感もあるがまだまだ続けていくつもり。

◆6月21日に行った関電との話し合い記録

関電側;広報担当者ほか1名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
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  1. 6月16日に大津地裁は、貴社の高浜原発3・4号機運転差止仮処分の執行停止申し立てを却下しました。決定に従って、再稼動を断念し、廃炉にする考えはありませんか。
  2. 大飯原発について基準地震動が過小評価されていると指摘され、規制委員会が再評価するとのことですが、このことについての貴社の見解をお聞かせください。常に「安全側に立って考えている」と発言されていますが、過小評価して「安全側」というのは矛盾していませんか。
  3. 前回、使用済み核燃料について「規制庁で審査を受けた後に青森に行く」とのお答えでしたが、青森にある日本原燃の六ヶ所再処理工場は稼働していません。廃棄物を処理できる見通しはあるのですか。
  4. 貴社のエネルギー計画についてお聞きします。
    • 1)貴社は今後のエネルギー計画(何年までにどのような割合にするかという計画)を立てていないということですが、不安定・危険な原発を使わずにどこまでやれるかを検討していないのですか。
    • 2)再生可能エネルギーの開発・導入にかける費用の方が原発にかける費用よりはるかに安いと経済学者が発言していますが、その事についての貴社の見解をお聞かせください。
  5. 高浜原発が動かせないから値下げはしないと表明されていますが、原発は本当に安いのですか。原発は重大事故が起きれば甚大な被害が生じます。福島原発事故では被害総額は11兆円を超えたと言われています。たとえ重大事故が起らないとしても、発生する核廃棄物の後処理に莫大な費用が要します。もう一度お聞きしたいのですが、何を指して「原発は安価」とされているのですか。
  6. 前回、原発について「安定とは言っていない。ベースロード電源」だと答えられました。「ベースロード電源」とはどういう意味で使い、原発をなぜ「ベースロード電源」と位置付けているのですか。

以上
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話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)
A(質問1.について)裁判制度にのっとり、当社の主張を説明していく。廃炉にするという決定は特段ない。
A(質問2.について)島崎委員の主張に鑑みて式どうこうは置いておいて、再計算する。

Q(質問2と運転延長について追及)高浜原発仮処分裁判でも関電は基準地震動が余裕を持っていると言っていたが、そこでも専門家が基準地震動の設定が低すぎると指摘している。
A 規制員会の方で確認していく。

Q 基準地震動に問題があるのは大飯だけではないのではないか。
A 規制委員会に言われれば確認していく。

Q 規制委員会の信頼が落ちていることを知っているのか。
A 私どもがどうこう言うことではない。純粋に技術を見る機関となっている。

Q そうなっていないではないか。疑問を持っている科学者との話し合いをも拒絶している。科学技術的な面で疑問を持っている人は多い。規制委員会を楯に説明すればするほど信頼できなくなる。
Q 高浜1・2号炉についても規制委員会は株を下げた。何が何でも1,2号炉の運転延長を通すために規制委員会が働いたと思える。
A 40年の延長についての原則・例外は法律のたてつけがそうなっている。

Q 法律を楯に議論するのは不信感が募る。規制委員会は委員会自身が作ったルールも破った。何が何でも7月7日までにやるということで必要な実験もしないままに認可を進めた。
Q 京都府知事も滋賀県知事も疑問だと言っている。
A 京都府などには少なくとも説明をするように言われている。必ず説明する場がある。

Q 私たちにも関電の姿勢を説明をしてもらいたい。「原則」というコトバは何なのか。
A 京都府との会議では説明している。

Q 市民への説明の場を作ってもらいたい。
A 自治体がそういう場を作れば出ていく。

Q PWRは高温高圧で動かすから、どこにひび割れや破断が起きるかわからない。考えるだけでも恐ろしい。(運転延長について)市民にチキンと説明してもらいたい。
Q 安全側に立ってというが、それでなぜ老朽化した原発を動かさなければならないのか納得できない。安全を重視するなら他の発電をするべきではないか。40年経った原発をあえて動かすのか理解できない。
A その気持ちは良く分かる。バランスを考えている。

Q バランスが何で良いのか。老朽化した高浜1,2号炉、美浜3号炉を動かさないで、比較的新しい原発を部分的に残すと言うなら、まだバランスともいえる。
Q 関電にとっても原発は大変なものなのではないのか。なにがベストミックスなのか。
Q 事故が絶対に起きないと思っているのか。
A 起きるとは考えていないが、福島の事故があったので、事故のことを考えるようになった。

Q 事故が起きたら責任を取れるのか。
A 賠償は法律で決まっている。支援機構もある。

Q 福島での賠償は二桁低い。電力会社で負担することになっているが、出費を覚悟しているのか。
A 支援機構というものがある。

Q 避難者が損害賠償を求めたら60分の1しか認められなかったという例があるが、そういう実態を知っているのか。
A ADRに立って賠償している。

Q 賠償は嘘ばっかりだ。賠償を打ち切ろうとしているではないか。日本はチェルノブイリより避難を強制する被ばく限度が4倍高いと言われている。電力会社が分担してと言っているが、1兆円ぐらいといわれている。1兆円出費しても原発を続けるという経済感覚が理解できない。
A 相互扶助は外国から導入した制度で、事故が起きないように相互に監視の目も行き届くという制度だ。

Q 1,2号炉を動かすことは理解できない。経営がひっ迫しているのか。
A 廃炉にするものはしている。

Q 美浜1,2号だけではないか。老朽原発を規制委員会が立ち入って、一つ一つ点検したのか。
A(質問3について)青森は検査中で、本格稼働はこれからだ。竣工を見据えながらやっている。

Q 関電は原発40年の歴史で、使用済燃料の集合体がどれだけあるのか。
A 今はデータを持っていないからあらためて質問書にまとめてもらいたい。

Q どれだけをいつ青森に移したか、どのように処理されているか、六ケ所の再処理工場はどういう状態にあるか、この質問は改めて作る(終了後使用済核燃料に関する質問書を作り送付した)
(同席の男性社員がここでもう時間だからと話し合い終了を催促)
A 一年間皆さんと会ってきたので、皆さんの気持ちは理解している。

Q(このような話し合いを)担当される方は大変だと思う。本来は社長さんと話がしたい。
Q 熊本地震で川内原発が事故を起こしたら、避難者は被曝し続けることになる。避難計画があっても避難できない。万が一の事故は心配だ。伊方原発でも熊本地震で住民はショックを受けている。逃げようがない。とにかく再稼動はやめてもらいたい。

回答する担当者が「みなさんの気持ちは良く分かる」と謎の発言。